黒酢は鹿児島県の錦江湾奥部の海沿いの町、三方を山に囲まれ、温暖な気候と水に恵まれた、静かな福山町で生まれました。
福山町の黒酢造りは、1800年代の初頭に始まったと言われます。
原料は玄米、米麹及び水だけを使用し、伝統的な露天のカメ壺により発酵熟成期間をおいて、自然発酵(原料の糖化、アルコール発酵、酢酸発酵が同一容器内で行われている複合発酵)させ、気温や湿度、微生物などの力で上手に生かして造られます。
福山黒酢の特徴
黒酢は一般的な米酢と比べ、アミノ酸が大変多く含まれています。
アミノ酸は、からだを作るたんぱく質の合成や生命維持の大切な役割を果たしており、特に黒酢には必須アミノ酸がすべて含まれているという優れものです。
そのほかミネラル、ビタミン、有機酸などの有効成分が、広くバランスよく含まれています。
黒酢の母「アマン壺」
福山の黒酢造りに欠かせないアマン壺は、おおよそ周囲直径40センチ、高さ62センチ、口径14センチ。
古いものは代表的な薩摩焼の苗代川焼で今も使われており、現在、国外産の壺も使われています。
福山黒酢は、ふるさと認証マーク付き食品です。
福山米酢は農林水産省の推進した「ふるさと認証食品事業」に於いて、全国第一号として認証された優良な鹿児島の伝統製法食品です。
この認証マークの意味
1.優れた品質 Excellent Quality
2.正確な表示 Exact Expression
3.地域の環境と調和 Harmony with Ecology
3つのEを「品」の文字の形に配置して「良い品(イイシナ)であることを表しております。
本場の本物
桜島を望む丘の壺で、江戸時代から作られる福山黒酢は一般財団法人 食品産業センターが認定した、日本各地の豊かな食文化を守り育てるために設けられた表示基準の「本場の本物」に認定を受けました。
福山黒酢は国に登録されている「鹿児島壺造り黒酢」の製法・規格に適合しています。
農水省が所管する地理的表示(GI:Geofraphical Indication)保護制度で、加工品として鹿児島の壺造り黒酢(鹿児島県天然つぼづくり米酢協議会)が、2015年(平成27年)12月22日に第7号として登録されました。
GIマークの付いた福山黒酢は、国に登録されている「鹿児島壺造り黒酢」の製法・規格に適合している黒酢です。
有機JAS認定加工食品工場
福山こめ酢は有機JAS認定加工食品工場です。
有機JASマークは、農薬や化学肥料などの化学物質に頼らないで、自然界の力で生産された食品を表しており、農産物、加工食品、飼料及び畜産物に付けられています。
有機食品のJAS規格に適合した生産がおこなわれていることを登録認証機関が検査し、その結果、認証された事業者のみが有機マークを張ることができます。